今日も一冊だけです。
著者 :堀田 竜也 / 石塚 丈晴共編
ISBN :4771105502
出版社:高陵社書店
発行日:2005.6
価格 :\1,680
これを取り上げたのはいくつか理由があります。
一つはかなり以前九州のある地区の学校にWeb関係のシステムを入れたことがありました。
九州ということであまり連絡がなかったのですが、それなりに好評だったそうです。
ただ、どんな使われ方をされているのかが全くわからず、誰に好評だったのかも不明でした。
それがあってこの本には興味があります。
もう一つは最近起きた事件のことです。
先日、札幌近郊のの立命館慶祥中学校で教員ネットワークに生徒が校長のアカウントでログインして生徒の個人データを抜いて、先生たちに学内ネットワークの脆弱性を見せつけた、という事件がありました。
詳しくは
こちら(北海道新聞)。
個人データを抜いている時点で不正アクセスになってしまうので、そのこと自体は犯罪なわけです。
この場合は、先生に手順を示すだけでも説得力はあるでしょう。
一部あるいは大部分の教員がその提言を無視するかもしれませんが、きちんと取り合ってくれる先生もいるはずです。
生徒にはそういう場合にどのように対処すべきか、を教えるのが教育の大事な部分だと思います。
「残念」といかいう前にやるべきことをやってほしいものです。
勉強だけするならよっぽど塾へ通う方がお金もかからないし、効率も良いでしょう。
一方、犯罪を誘発してしまうような脆弱な環境を作った職員側にも問題はあります。
まずパスワード管理。
こういう現場にシステムをいれると校長とか、社長とかのアカウントを必ず作れといわれます。
が、彼らがパスワードを変更することはまずありません。
そういう現場では最初高くついても生体認証とかカード認証とか記憶に頼らない認証システムが必要です。
次に管理者。
確かに公立な学校はお金がそもそもないのでシステムにお金をかけないし、システムを理解するために努力もしません。
しかし、今回事件が起きたのは私立です。
経営側の怠慢といわれてもおかしくないのでは?
きちんと管理する人間がいればそもそも生徒が操作するようなPCから大事なデータを取り扱えるようにはしなかったのでは
ないでしょうか。
システムを入れる際に必ず問題になるのがこうしたコスト&リスクです。
お金をださないからシステムをセキュアにできない(しない)。
お金をださないから緊急時に対応できない。
こういうことは良くあります。
企業の大事なデータを扱うのですからある程度セキュアに、堅牢であるべきなのです。
不審火で大事な顧客の書類が燃えてしまった、などの場合のために保険に入っておくのと同様です。
データディスクはRAID1 or RAID5などで堅牢にし、さらに定期的にバックアップを別メディアにとり、別途保存。
必要のないアクセス経路は全部遮断。
万一外部からデータを持ち込むならVIRUSのチェック。
初期投資で数十万~数百万円、必要になりますがそれで守れるなら安い物です。
逆にそこまで投資する必要がないのであればそもそもそんな大事なデータは従来通りアナログで運用すべきなのです。
便利さの裏には残念ながら危険が多く潜んでいます。
そういったことは何もPC関連だけではなく、どんな業界・事象でも同じだと思います。
教育者がそんなことに気がつかないなら、教育者なんて看板は下ろすべきだと思います。
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